Windguruはセーリングスポーツには欠かせない風予報サイト。数時間ごとの風速・風向・雲量・気温…etcなどいくつものデータが提供されている良サイトです。
ただ海外サイトということもあって、初見だとサイトの見方が分かりづらいというのが難点。
ウインドサーフィン・ウイングフォイルを始めたばかりという方でも、スクールを受講して上達していくと、少しずつ強い風での練習が必要になってきます。
日頃から予報サイトをチェックしておいて、いい風が期待できそうな日にスクールの予約を入れてもらうのもアリです😌
まあ自然のことなんで、予報が外れることもありますけど。
Windguruの見方
Windguruですが、甲子園浜の予報を見ると予報が4つあることがわかります。
※検索したい場合はページ左上の「search spot」の欄に見たいゲレンデを打ち込んでみてください。登録されているゲレンデであれば予報が表示されます。
4段ある予報の各段左上にそれぞれ「WG」「GFS13km」「ICON13km」「GDPS15km」と書いてありますね。
Windguruでは複数の機関が出している予報モデルをそれぞれ表示してくれています。4段あるということは4つの予報モデルをそれぞれ参照できるということになります。便利ですね。
ちなみに「GFS」はアメリカ気象局が提供するデータ、「ICON」はドイツ気象局のデータでどちらも1日4回更新。
「GDPS」はカナダ気象センターが提供しているデータで1日2回更新。
13km、15kmといった数値はメッシュの細かさを表しており、数字が小さいほど精度の良い予報が可能になります。
最後に「WG」ですが、これは「Windguru Model Mix」という名前のモデルで、複数の予報モデルを”うまいこと”ミックスしたWindguru独自の予報モデル。
「WG」モデルは経験的にも妥当な予報を出しているので、ひとまずはこの予報モデルを見ておけば大丈夫です。
↑予報の見方はこんな感じで、上から「曜日」「日付」「時間帯」「平均風速」「最大風速」「風向」「気温」「雲量」「雨量」「期待度」が表示されています。
一番大切なのは当然「平均風速」「最大風速」の値。デフォルトだとknots表記となっているはずなので、風速(m/s)に直す場合は表左端の「knots」をクリックすると単位を変えることができます。
1knot=0.5144m/s(風速)なので、knotsの大体半分の値が風速だと覚えておいてもいいですね。
スクールの場合は、風速2~5m/sくらいが練習しやすいコンディション。ウイングフォイルでフォイリングの練習をしたかったり、ウインドサーフィンでスピードを出す練習をしたい方は風速5~7m/s程度は欲しいです。
いい風が期待できる日には、「Windguru rating」の欄に３段階評価で☆マークがつきます。
☆→It should be OK, but big sails only.（7.0㎡のセイルでOK）
☆☆→Very good wind. Don’t leave your 5.0㎡ sails at home!（5.0㎡のセイルでOK）
☆☆☆→Superb! It’s a crime to ignore such a day!（「こんな日を無視するのは犯罪だ」とのこと。）
ウイングフォイルの場合も、☆が一つでも付くような日は十分風の期待ができるので、しっかり予定を空けておきましょう！
甲子園浜の風向の特徴
甲子園浜では季節によって風が強くなりやすい風向きが決まっています。
夏場だと「西〜南西」の風向がベスト。また夏の晴れた日には、陸上と海上の温度差によって生じるサーマルウインドが加わるため予報よりも風が強くなることがよくあります。
サーマルウインドは、甲子園浜の地形的に南西方向から吹いてきます。
予報の段階で「西〜南西」の風向で風速3~4m/sの予報が出ていればサーマルウインドが重なる形で風速6~7m/sほどになる日も多いです。
ちなみにサーマルウインドが吹いてくるのは午後13~14時頃から。
春・秋の季節の変わり目には「北系」の風が入ることが多いです。この風向だと甲子園浜の湾内に満遍なく風が入るので練習しやすく、かなり狙い目です。
この風向の日は気温が低い午前中や夕方に風が強くなることが多いです。また晴れていて雲量が少ない日の方が風が強くなる期待は高くなります。
冬場は、いわゆる西高東低の気圧配置が決まるとしっかり風が吹いてきます。風向は「北〜西」です。
台風接近時などセオリーと外れる場合も多々ありますが、各時期の風が吹きやすい風向は大体このような感じ。
風のチェックはウインドサーファー・ウイングフォイラーへの第一歩ですね😌