ウォータースポーツ界のNEWトレンド「Efoil」

2022年1月、甲子園浜にEfoilがやってきた!

実は2年前にも甲子園浜にEfoilの試乗艇がきたことがあったんですが、その時はタイミング悪く試乗できなかったので、2年越しのチャレンジでした😊

この日は無風に近く、元々波が立ちづらい甲子園浜はEfoil体験にはうってつけのコンディションに。到着を待ちきれず早い時間からスタンバイしていたメンバーさん達も含め、総勢7名で体験させてもらいました。体験した感想は、、、「Efoil…流行の予感…」です!

ボードの水面下に”フォイル(水中翼)”と”電動式スクリュー”を装備したEfoilは、水辺での新たな楽しみ方として海外では注目が高まっています。日本ではまさに認知度が高まっている最中といったところ。

Efoil=電動フォイルサーフィン

今回試乗したのは「TAKUMA E-foil」。TAKUMAは長くフォイルスポーツギア開発に携わっており信頼できるブランドです。Efoilも年々進化中で、今回のモデルからスクリューが剥き出しではない「ジェット式」が採用され安全性が高まっています。フロントウイングには抵抗の少ない「kujira helium 1750」が標準装備となっており、よりアクティブな動きもできるようになっています。

ボードの浮力は135Lと、バランスが不安な方でもなんとかボード上に立てると思います。

今回体験したメンバーは全員がウイングフォイルorウインドサーフィン経験者だったので、ボードに立ち上がるのは全く問題なかったです。ただしマリンスポーツ未経験の方の場合は、人によりボードバランスに慣れるために時間が必要かもしれません。

Efoilの構造ですが、外見は通常のフォイルボードとほとんど同じです。バッテリーは本体ボード内部に格納されており、スクリューはフォイルマストに直接装着されています。ちなみにバッテリーは単体で10kgほどあるので中々の重量感です。フォイルマスト内部に配線が施されておりスクリューに電力が供給されています。当然ながら全て水濡れOKです。

スピード調整は、本体とbluetooth接続されたリモコンを手で持って行います。リモコンの仕組みは簡単で、人差し指のトリガーを押しながら親指でダイアルを回してスピード調整をするだけです。

ボードから落ちる時は、人差し指のトリガーを離してしまえばスクリューがストップする仕組みなので、ボードが走り続けることなく安全に着水することができます。

ただ、このリモコン操作が実は肝で慣れない内は結構難しく感じます。乗る前にリモコン操作をしっかり頭に入れてからスタートすることをおすすめします。危ない時以外は人差し指はしっかり握っておくことが大切。フォイルのコントロールに気を取られていると人差し指がトリガーから離れがちです。

左右への旋回、ボードの浮き沈みのコントロールは通常のフォイルスポーツと同じように「重心移動」のみで行います。

今回は「TAKUMA Efoil」の国内モデルを試乗したのですが、国内モデルであれば乗るために「いかなる免許」も必要ありません。

そのためライダーの安全、周囲の状況に配慮できていれば子供から大人まで誰もが、Efoilに乗って水上を自由に飛び回ることができます。

ちなみに、国内モデルと海外モデルとではスクリューの出力が異なります。国内モデルは2馬力、海外モデルは4馬力だったと思います。こう書くと国内モデルはなんだか非力なように感じますが、実際には国内モデルでも十分のパワーで、フォイリング時はmax30km/h程度で巡航が可能です。(ライダーの体重によって前後しますが)

一般のウイングフォイラーであれば20~25km/hくらいがアベレージスピードだと思うので、Efoilでもそれと同等かそれ以上のスピードでフォイリングできます。僕の場合(体重55kg)だとMAXの出力じゃなくても体感では十分なスピードが出てましたし、なんなら少し速すぎかも?って感じるほどでした。

出力もそうですが、充電式バッテリーなんで、どのぐらいバッテリーが持つのかも気になるところでした。今回は7人がそれぞれ約15分ずつ体験したのですが、最後の1人が体験中にちょうど出力が落ちてきて体験会終了になりました。

ということで、大体90分くらいはフォイリングできるだけの出力を出し続けられそうです。出力が落ちてきたとは言ってもぱったり止まる訳ではなく、水上を進むほどの出力は出てたので、浜に帰るのは問題なかったです。

ただ、常にフォイリングしている状態であればバッテリーの消費はそれだけ多くなるので注意が必要です。今回は全員Efoilが初めてだったので水に落ちる回数も多く、スクリューが回っていない時間も結構ありました。バッテリーの充電時間は約3時間とのこと。

その他のEfoil情報

その他Efoilにまつわる情報をいくつか紹介しておきます。

まず重量ですがボード・バッテリー・フォイルなど全部込みで大体40kgはありそうです。1人でも運べないことはないですが中々しんどいので、2人で運ぶものと思っていた方が良さそう。先に本体を浜際に運んどいて、後からバッテリー(10kgくらい)を運んで本体に搭載するという手順なら1人でも比較的楽に準備できるようです。

今回、On’s石原さんに防水インカム(bbtalkin)を使用し的確なアドバイスをもらいながら体験できたこともあり、全員スムーズにフォイリングを楽しめました。やはり初めてEfoilに乗る場合はショップのスクールに申し込むか、経験者の指導のもとで体験することが大切ですね。

重心(両足)の位置・加速のさせ方・安全面など絶対抑えておかないといけないポイントがありますし!

気になる価格は!¥1,485,000(税込)!

ボードスポーツ未経験でもEfoil乗れるのか

乗れます!

マリンスポーツ・ボードスポーツの経験がなくても、きちんとしたレクチャーを受け安全に配慮された状況であれば誰もがEfoilを楽しむことができます。

それと、ウイングフォイルを始めとしたフォイルスポーツの習得にもEfoilは非常に役立ちそうです。

フォイリングを習得するためには、とにかく何度も「浮き上がる感覚」「浮き上がるボードを抑える感覚」を練習する必要があるのですが、風が弱いコンディションではその練習ができないことも多いです。

風のコンディションを選ばないEfoilはそういう意味ではフォイリングの練習に最適ですよね。(風が強すぎるとEfoilは難しいですが、その時はウイングフォイルで楽しめますし問題なしです!)

あと今回体験して驚いたのが、「浮いていなくても」楽しかったということ。

ボードに立って(座ったままでも)リモコン操作一つで海上をすぅーっと移動していく感覚は、意外に新鮮で気持ちよかったです。もちろんフォイリングできたらもっとスピーディで爽快な体験ができますけど。

近年いろんなウォーターアクティビティが登場していますが、Efoilは多分そのトレンドの最前線にいる感じです。体験する機会があれば是非チャレンジしてみてください。

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