2018年に登場したばかりの”ウイング”スポーツ。
2018年にウインドサーフィン界のレジェンドが自身のブランドを通じて発表した“ウイング”。
この”ウイング”という全く新しいアイテムを使ったスポーツは、あっという間にマリンスポーツ界のトレンドとなっています。
ただ、この”ウイング”スポーツは誕生から間もない事もあってか呼び名がいまいち定まってない感があります。よく使われる名前が、”ウイングサーフィン”、”ウイングボード”、”ウイングフォイル”…などなど。マリンスポーツに馴染みのない方にはなんのことだか、、という感じかと思います。
結論から言うと実はどの呼び方も間違いではないです。”ウイング”は使うボードとの組み合わせで色々な楽しみ方ができます。その中でボードに”フォイル”という水中翼をつけて楽しむ場合は特に”ウイングフォイル”と呼び分けることが多いような印象です。
SUPやサーフボードとウイングを組み合わせている場合は”ウイングサーフィン”あるいは”ウイングボード”と、フォイルを装備したボードとウイングを組み合わせる場合は”ウイングフォイル”という呼び方を使うとわかり易いかと思います。
フォイルとは?
”フォイル”とはいわゆる水中翼のことを指します。マリンスポーツではボードの裏に”フィン”がついている場合が多いのですが、この”フィン”の代わりにフォイルを使うことで一定以上のスピードがあればボードが浮き上がって走ることができます。
ボードの下に飛行機の羽がついているような見た目で、飛行機の羽が我々の周りの空気から揚力を得て飛ぶのと同様に、マリンスポーツにおける”フォイル”は水を利用して揚力を生み出しボードを浮かせることができます。
近年多くのマリンスポーツにフォイルが積極的に取り入れられてきており、どのスポーツにおいても革新的な変化が起きています。2024年のパリ五輪ではウインドサーフィン・カイトサーフィン共にフォイルを使って競技を行うことが決定しています。
フォイルを使うと、ボードが水面から浮きあがって走れるのですが、ボードが浮き上がって走れることには大きなメリットが2つあります。
一つ目はなんといってもフォイルならではの”ふわふわ感”を楽しむことができるということ。上下左右に立体的な動きができるフォイリングは、まるで空中に浮いているかのよう。この浮遊感はまさに非日常の感覚です。水の抵抗から解放されるので聞こえる音はフォイルが水面を切り裂いていく音だけ。セーリング中はスムーズで静かな時間が訪れます。
二つ目は、楽しめるコンディションが広がるということ。
ボードが浮き上がり、水の抵抗を受けなくなることでボードのスピードが格段にアップします。特に風が弱かったり波が小さかったりするコンディションではこの効果は絶大です。
今までは物足りなさを感じていたようなコンディションでもフォイルなら遊べてしまいます。
ウイングはこのフォイルスポーツのいわば集大成のような形で誕生しました。現在のウイング愛好家のほとんどが、ボードの下にフォイルを装備してふわふわ浮いて走る感覚を楽しんでいます。
“ウイング”と”フォイル”はセット
ウイングはスケボーやスノーボードと一緒に使えば、陸上でも雪上でも遊べるのですが、やっぱりメインは水上での使用。
そして水上で遊ぶ場合はフォイルと合わせて使うというスタイルがスタンダードになっています。もちろんSUPやウインドサーフィンボードを使っても風を捉えて走る感覚は楽しめますし、未経験の方はいきなりフォイルを使うより、SUPボードから練習する方が上達は早かったりするので、絶対フォイルと一緒じゃないと!という訳でもないですけれど。
ただウイングはフォイルとの併用でその真価を発揮してくれます。ウイングの操作に慣れたら是非フォイルにもチャレンジしてもらいたいですね。
”ウイング”スポーツはまだまだ発展途上。各メーカーもどんどん進化した製品を開発してきていますし。このスポーツかなり狙い目です!
ウイングサーフィンについてもっ知りたい方はこちら!